You Tubeにドキュメンタリーをアップロード   



毎年8月1日に行われている永山子ども基金主催のチャリティーコンサートからの依頼にてミニドキュメンタリーを制作しました。
今年が第6回目であるこのチャリティーコンサートでの売上金はペルーの働く子どもたちの運動体MNNATSOP(通称ナソップ)の卒業生たちへの奨学金として贈られています。
映像は首都リマの郊外に暮らすホビータさんとクリスティアン君の日常生活の一部を紹介します。

企画・制作:永山子ども基金、Asociacion Cussi Punku (http://cussipunku.uijin.com)
ⒸAsociacion Cussi Punku
[PR]

# by cussipunku | 2009-10-31 06:36 | 子供

ムシロとリマの冬   

今日リマの市内でバスに乗っていると交通事故があったようで人だかりとパトカーが止まっているのが見えた。そのすぐ横に2台も消防車がいる。そのわりに当の事故車は前のボンネットがゆがんでいるくらい。一見して死亡事故ではなさそうに見えた。
2台も消防車が出動するほどの事故には決して見えないんだけど、そこでふと、あまりペルーで消防車が走っている音も聞かなければ姿も見かけていないかも?と。そういえば(幸運なことに)火事現場も火事の跡地も見たことがなかった。

リマの市内の金持ち地区の建物はコンクリートで覆われているのでそんなに燃え易そうには見えないけど、私たちが住む地区ではもっと火事になる危険度が高いのではないか?と急に思ってしまった。
なぜって近所の家の材料と言ったら①焼いた煉瓦、②日干し煉瓦、③組み立て式廃材の木製、④ムシロ風の植物を編んだものの4つが主な材料。①→④まで順序を追うごとに経済的に低所得者の家になっていく。私たちの仲間である子供たちのおうちは大体②~④の材料でできている。

e0149851_11311758.jpg
先月の日曜日に5年間頑張った「ムシロ&ビニールシート」の屋根にお別れを告げ、新しくトタン(段ボールを圧縮してセメント加工したようなもの)に葺き替えた。古くなったムシロは捨てるのではなくて燃やすことになった。砂の広場に持って行き積み重ねて火を付ける。っという間に「ぅぅぅっ」て簡単に燃えた。真赤に燃えているそのムシロの山を見ながらゾッとした。こんなに簡単に燃えるものだったなんて。うちは屋根に使っていたけど壁に使っている家庭もある。そういうムシロの壁のすぐそばで薪を使って鍋をかけているおばちゃんも近所にいっぱいいる。家にかけるお金を持っていない人々がこういうところでも生命の危険に曝されているのではないかと。でもそれにしては火事になった家を見ていない。

火の管理をしっかりしているのは勿論だろうけど、地面が水分や塩気を含んだ砂であることと、海の近くで空中にも湿気が多いから燃えにくくなっているのかな?などという結論にとりあえず落ち着いた。5月から始まるあのうっそうとした灰色の空、時折霧まで発生して、湿度が高いのに雨が降らない、そして洗濯物も乾かない困った季節だけど、火事を防いでくれているのかもしれないと思うと少し好きになれるかもしれない。

まもなくかなり例年より長かった今年の夏も終わり、リマの灰色な冬がやってくる。
(響)

Asociacion Cussi Punku http://cussipunku.uijin.com
[PR]

# by cussipunku | 2009-04-13 10:44 | 日常

改築   


 日曜日に改築作業を進めた。

 僕がここに住み着きはじめた5年前は、まだ不法占拠が始まって1年足らずだったので、周りの家屋に比べて結構見栄えが良かったこの建物も、相当いたみが激しくなってきた。

 知人や友人からの寄付で立てさせてもらったこの建物は、地区の保育所や近所の子供たちの遊び場として十分すぎるほどに役割を果たしてきた。

 エクアドルから訪ねて来てくれた友人K君と、母親のように僕たちの面倒を見てくれるご近所さん、ルーチャの協力で屋根と正面の塀(らしきもの)を張り替えた。

 屋根の張り替えは、自称大工のオジさんにソー60レス(1ソーレス=約30円)でお願いしたんだけど、助手を連れてこなかったり屋根に手が届かなかったりで、結局ルーチャが張り替え作業を請け負い、オジさんは助手として働くことになった。

 以前まではビニールシートの上にむしろを被せるといった簡単な作りの屋根だったけど、今回は奮発してトタン屋根を買い揃えた。一枚当たり35ソーレスで16枚購入。

 e0149851_13291394.jpg正面の塀は、廃材で間に合わせた。廃材といっても一枚4ソーレスで売られているもので、これは12枚ほど購入した。

 その他、屋根を支える柱や釘、蛍光灯、蝶つがいなどの購入で改築費用は約1000ソーレス成り。

 生きていくための智慧を全くと言っていいほど持ち合わせていない僕とK君が、塀の張り替えにもたついていると、フラッとやってきたルーチャの旦那フェルナンドが作業を手伝ってくれた。

 酒を飲みすぎては失敗ばかりするフェルナンドだけど、大工の腕前は一級品。あっという間に塀を完成させてしまった。


 夕日が空をオレンジ色に染めだした頃、改築作業は無事終了した。 


 みんなのお陰で息を吹き返したこの建物は、この地区におけるナソップ運動の拠点として働く子供たちに利用してもらう予定。そして、そのもう少し先には、働く子供たちの学校としてこの建物には活躍してもらいたいと思っている。

(輔)
http://cussipunku.uijin.com

e0149851_13323899.jpg

[PR]

# by cussipunku | 2009-03-19 13:41 | 日常

はじめに   




 3月に入って朝晩は幾分過ごしやすくなったけれども、日中はまだまだ暑い日差しが照りつけるリマ。
 
 クリスマスを境に長い夏休みに入っていた子供たちも、そろそろ学校へ通い始めるこの季節、路上にみかける働く子供たちの姿も若干少なくなってきた。
 
 夏休みの間中、知り合いの商店に泊まり込んで海賊版のDVDを売っていたハイロも、家に戻って学校の準備を始めている。

 お父さんと一緒に大八車を押しながら、近くの路地まで毎晩焼き鳥を売りに出かけるマリアは、髪の毛を染めたり口紅ぬったりして最近妙に色気づいてきたけれども、今年はちゃんと学校に通うんだろうか?

 中学校での勉強を途中で投げ出して、三輪タクシーの整備工場でしばらく働いていたエラスモは, 今年から学校へ通いなおすと言っている。


 子供が働く必要のない社会が理想だとは思えないけど、ペルーの子供たちを取り巻く生活環境も、決して好ましいとは言えない状況にある。

 実質3名のスタッフでスタートしたばかりのクシ・プンクには、子供たちに何かをしてあげられるような力はまだない。もしかしたら、これからもないかもしれない。

 子供たちのことを分かっているつもりで、本当のところは何もわかっていない僕たちが、クシ・プンクの活動を自己満足や偽善で終わらせてしまわないためにも、子供たちの声を正確に伝えていく作業を怠ることなく続けていきたいと思う。

 
 
                                        (輔)

[PR]

# by cussipunku | 2009-03-07 00:42 | 全般